フネガデルゾー、貫禄の重賞4勝目でセントライト記念制覇!


フネガデルゾー
(牡3:父ビクトリノックス 母ステレンキョウ)

(馬主:クジラ)
 
短い夏が終わり、春の実績馬たちは一時の休みから秋の頂点を目指し再始動を始める。31世代目の頂点に立っていた
ダート王者タイラントマックスがダービーGPでまさかの敗退を喫し、これに続け!と無敗の王者に挑戦状を叩きつけるのは
どの馬だろうか。菊花賞トライアル、うまいる史第31回セントライト記念は好メンバーが揃った。春の実績馬たちが力を
見せつけるのか?夏を休むことなく古馬に挑戦していき力をつけた上がり馬の台頭があるのか?秋になっての勢力図を
図る上でも注目の1戦となった。1番人気はこれまで重賞3勝のダービー3着馬フネガデルゾーが圧倒的支持を集め
デイリー杯2歳Sでフネガデルゾーに勝利した堅実派バックスライド、皐月賞2着の快速馬ウイングベイズがこれに続いた。
淀で待つ無敗の王者・・・勢いをつけるためにもここはSPの持続力を競う我慢比べに勝利して向かいたいところだ。

スタートして8頭が競い合いながら逃げていく中で先手を奪ったのはウイングベイズ、後方に下げたのは夏の新潟で古馬
相手に勝利しトライアルに挑戦してきたバトルタイガー、阪神、新潟で古馬相手に挑戦し善戦してきたヴィノクロフ
ラジオnikkei賞では抜群の先行力を見せ4着だったウイステリアカイザ、オパールCでの粘りこみが印象的だった
テンクウノヤイバの4頭、前が競いあう中で虎視眈眈と逆転を狙う。前は超ハイペースとなり、1000mを過ぎた辺りで
2頭が頭を上げ後退していく。長い縦長の展開となり前は依然我慢比べ模様の中、残り800m付近で逃げていた
ウイングベイズが後退、押し出されるような形でバックスライドが先頭に立ち直線に向かう。バックスライドが粘りこみを
狙うがフネガデルゾーが馬体を併せ追い比べに持ち込み、内からイヌシマハネムーン、真ん中からレイステアソードも
懸命に前を追う。後方集団は道中、脚を使わされたのか全く伸びてこない。最後は全馬がバテながら頭を上げるが
重賞3勝馬の格を見せつけフネガデルゾーが我慢比べをものにし、春の雪辱を晴らしに王者の待つ淀へ向かう。
 
勝ったフネガデルゾーは、父がNHKマイルC馬でG1でも3度の2着があるビクトリノックス、母がステレンキョウ(その父
ハチロータメトモ)という血統。父系に3頭の牡馬G1馬が、母系には1頭の牡馬G1馬がそれぞれ存在しているが
注目すべきは牝馬の血ではないだろうか?牝馬ながら菊花賞を制したイライザを始めとして、秋華賞馬ローズマリーティ
桜花賞馬チビウマスパイラル、秋華賞馬ワンナイトオンリーと女傑が顔を揃えている。それぞれの馬たちが牝系に入って
縁の下の力持ち的役割りを果たしているようでならない。面白いところは牡馬G1馬4頭は全て古馬戦で栄光を掴んでいるが
牝馬4頭は全てがクラシック制覇しているという点。フネガデルゾーは牡馬であることから、まだまだ力をつけていくだろう。
菊花賞では完成途上かもしれないが、イライザが牝馬ながら菊花賞を制したように大舞台での強さは血統面からも後押し
していると思われる。春は勝ちきれなかったが、菊花賞で雪辱を晴らし牡馬クラシック制覇を成し遂げてほしい1頭である。

 
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